エクセルで変動係数(CV)の簡単な求め方【コピペ用テンプレートあり】

はじめに
エクセルには、変動係数(CV, Coefficient of Variation)を算出する専用の関数は存在しません。
下にサンプルのセルデータがあるので、
変動係数とは
変動係数とは、 平均値を基準とした バラツキの大きさを示す指標です。
いつ使うのか?
変動係数は、
- 値のスケール(平均値)
- 単位
のいずれかが異なるデータ間で、
標準偏差そのものもバラツキを表す指標ですが、
そこで、標準偏差を平均値で割ることで、
エクセルでの算出方法
以下の 全セルをコピー
ボタンをクリックし、エクセルの A1
セルに貼り付けると、 D4
セルに変動係数(下記の場合 0.497776119
)が算出されます。
データを変更したい場合は、A
列を書き換えてください。
算出手順
エクセルで変動係数を算出するための手順は、以下の3つです。
1. データ列の平均値を算出
AVERAGE
関数を使用して、データ列の平均値を算出します。
数値配列1
, 数値配列2
, ... )指定した 数値配列1
の数値データの 平均値を算出 する。
数値配列2
, 数値配列3
, ... を追加することで、計算に用いるデータを増やすことができる(最大 : 数値配列255)。
数値配列1
数値配列2
, ... 2. データ列の標準偏差を算出
STDEV.S
関数を使用して、データ列から標準偏差を算出します。
数値1
, 数値2
, ... )指定した 数値1
のデータの 不偏標準偏差を算出 する
(データを標本とみなし、母集団の標準偏差の推定値を算出する)。
数値2
, 数値3
, ... を追加することで、計算に用いるデータを増やすことができる
(最大 : 数値配列255)。
数値1
数値2
, ... STDEV.S関数か?STDEV.P関数か?
エクセルには、標準偏差を算出する以下の2つの関数が存在します。
STDEV.S
関数: 不偏標準偏差を算出(標本 から 母 標準偏差を予測)STDEV.P
関数: 母 標準偏差を算出(母集団 から 母 標準偏差を直接算出)多くのデータは母集団の一部である 標本 (サンプル)のデータ、
かつ、そこから母集団のバラツキを推定したいことが多いため、
STDEV.S
関数が適しているケースが多いです。ただし、データが 母集団全体 である場合は、
STDEV.P
関数を使用します。
(例:製造品の全品データ、学校のクラス全員のデータなど)
3. 1と2の値を使って変動係数を算出
1で求めた 平均値 を使って、